3 一輪挿しの簡単メンテナンス

◆今日のテーマ ~一輪挿しを長く楽しむ方法 寒い時期のメンテナンス~

同じお値段なら、お花は長く楽しめる方が良いですよね。お花を選ばれている方の「長持ちするのはどれですか?」は定番のご質問。当然お花の種類によって、長持ちする花・そうでもない花はあります。でも、長持ちする花を選ぶのと同じくらい、お花を飾る環境と飾った後のメンテナンスで、お花のもちは格段に変わります。

◆今日のレッスン ~お花を飾る場所~
現代の日本の花屋さんでは、世界のいろいろなお花が手に入ります(輸入というよりは、もともとは世界の特定の国や地域でしか咲かない花を、国内で栽培しているのです)。乾燥地の花なのか、熱帯の花なのか、日本の野山に咲く花なのか。もともと咲いていた土地の気候によって、得意な環境と苦手な環境が違うので、いちいち覚えないといけないといえばいけないのですが、ほとんどすべての切花が、苦手とする環境があります。暑さじゃありません。それは、空気の乾燥です。「ここ乾燥してるわ~」、「加湿器つけんと~」の、乾燥です。現代の空間で具体的にいうと、暖房のついた部屋、とくにエアコンによる暖房が、切花の最も苦手とする環境です。確かに気温の暑さは多くの花の寿命を縮めます。でもこれは防ぎようがないし、暑い夏には、暑さに強いお花をいけるのが良いと思います。そうすることで季節感も出ます。しかし乾燥に関していうと、乾燥に比較的強いお花というのはありますが、乾燥している環境が好きな切花はありません。だから、お花の置き場所が決まってないのであれば、あまり暖房の効かない玄関とか、お手洗いなんかがおすすめです。とはいえせっかく買ってきたお花ですから、目に入るリビングなんかに置きたいのが正直なところ。そういう場合は、エアコンやその他暖房器具の、暖かい風の直撃する場所を避けるだけでもぜんぜん違います。ちなみに、一人暮らしの方やご夫婦で共働きのお家なんかが、朝晩2~3時間くらいずつ暖房をつけられるというくらいなら、あまり気にしなくても大丈夫です。風の直撃だけ避けてください。私のいけこみの経験から申しますと、ホテルさん、病院さん、老人ホームさんなど、24時間エアコンの効いているような空間が、冬の切花には厳しい環境です(逆に夏場は一日中クーラーがかかっているので最高です)。

◆今日のレッスン2 ~水替えのポイント~
「お水は毎日換えた方が良いんでしょうか?」。これもお花を買ってくださった方からよくいただく質問です。はっきり申して、毎日なんてとんでもないです。みなさまお仕事や子育てでお忙しいことと思います。10月~2月くらいの寒い時期なら、一週間に1回換えていただければじゅうぶんです。ポイントは、お水を換えてお花をいけなおすときに、少しだけ茎を切ってください。乾燥の他に、お花が寿命より早く枯れてしまう原因に、茎の切り口に雑菌が繁殖してしまい、水が吸えなくなる、というものがあります。切り口を見てみて、もともと緑だったのが茶色っぽく汚れていたらサインです。その部分は切りましょう。また、一週間たつと買ったときからお花が咲き進んでいることと思います。お花は開いてくると少し重たい印象になるので、初めより短くするとバランスもよくなります。花瓶は軽くゆすいでから、新しいお水を入れましょう。

メインの花瓶の他に、少し小さめの器があると、咲いてきたり茎が痛んできたタイミングで思い切って短くして小さい方の花瓶に入れるのもおすすめです。思い切って短くすると、よくお水を吸えるようになって一段長持ちします。メインの花瓶には新しいお花をいれてリビングなどメインの場所に。小さい方はお玄関とか洗面所においたりすると、楽しいかもしれません。

◆まとめ
・お花の置き場所は暖房の効いていない部屋がベスト。暖房がついた部屋でも風の直撃は避けるべし
・寒い時期の水替えは一週間に1度でOK。水替えのついでに茎の切り口を切る

ポピーをガラス小瓶(500円)に。
咲いてきました。
ポピーはお花が開くと大輪。
つぼみの時と同じ長さだとバランスが悪くなってしまいます。
また大輪のわりに茎がものすごく細いので、
重みに耐えられず茎が折れてしまうことも。
思い切って短くして、小さな器へ(こちらも500円)