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ここには言葉が足りない。

それが、花を売り花をいけて、花を通して様々な人と出会い

感じた私の結論で、始まりです。

きっと昔は、言葉で伝えきれないことを、花に託して愛する人に贈っていたと思うのです。

「君が恋しい、君を想う」と、正しく表現されているはずの言葉が

それでもまだ足りなくて、和歌に花を添えたと思うのです。

今、私たちが愛する人に花を贈ろうと思うとき、

花屋に行けば数限りない花があって、

平安時代にはなかった花や、

もともと日本では咲かない花が、

簡単に手に入るようになりました。

ここには南の楽園の花も、青いバラもあるのです。

花の種類や色が、どんどん増えていく幸福なせかい。

だけどそこには、言葉が足りなくなってしまいました。

冷蔵庫の中で冷え切っているこの花が本当はいつ咲くのか、

どこに咲くのかどんな風に咲くのか、

その土地の人々に、どんな風に愛されているのか、

知らないままでその美しさだけを、愛でるようになってしまいました。

花をいけるときも、贈る花を束ねるときも、

ここに、もっと花を語る言葉があれば、と思うのです。

だから、花を、言葉とともに。

西村良子 Ryoko Nishimura

1988年 京都市生まれ。

関西大学社会学部在学中の2007年、いけ花に出会う。偶然にも社会学と古典いけ花を同時に学ぶ中で、いけ花の日本ならではの四季に基づいた美しさに魅了されるも、その花が現代の暮らしの空間から離れてしまっていることに違和感を持つ。
誰でも気軽にいけ花を楽しめるようにという想いから屋外での花展を思いつき、2014年「高瀬川装花展 想い葉」を開催。川の中に直接花をいけるという大胆な手法を用い、浅くて澄んだ流れをいかした花いけが反響を呼んだ。翌2015年には花の国・オランダの、アムステルダム国立博物館前のHobbemakade通りにて、運河花展「United flowers Amsterdam」を開催。オランダ滞在中は花店(Sas bloemiste/Edam)で研修しながら、西洋の芸術や花へのとらえ方に直に触れ、日本ならではの美意識の輪郭を意識する。帰国後、高瀬川沿いの京都・木屋町通にてアトリエ兼ショップ「西村花店」をオープン。先斗町のお茶屋さん、料理屋さん、木屋町の居酒屋さん、木屋町に飲みに来られた方、京都に観光に来られた方など、現代の京都というまちで様々な人々と花を通して出会い、自らの使命を以下にまとめる。

―古典いけ花を、日本の歴史として正しく伝えること
―現代の季節感と、現代の空間に合った花の楽しみ方を提案すること

西村花店 主宰
高瀬川会議 代表
華道嵯峨御流 正教授
平成27・28年度 京都市建設局都市緑化委員会委員
平成29~令和2年度 中京区基本計画推進会議委員
平成30~令和2年度 京都市名勝円山公園再整備検討会委員
先斗町まちづくり協議会事務局 まちづくりアドバイザー

WORKS
2010年 関西大学社会学部卒業
卒業論文「観葉植物の歴史と現代人」が社会学部優秀卒業論文集に掲載されている
2012年 「Sailing day」グループ生け花展「トキハハナナリ」出品
2012年「Hydrangea fantasy」個展Gallery I
2012年 「Let it Rose ―愛した分だけ美しく」個展 Gallery KURA (SHIPS 京都店)
2013年 「鏡花水月 混沌と秋桜(カオスとコスモス)」個展 ギャラリー「カオスの間」
2014年 「想い葉」高瀬川花展 先斗町まちづくり協議会 「このまちのために、できること」企画展示内
2014年 「歩く姿はゆりの花」 姉小路通装花 ”京・まちなかを歩く日2014”にて展示
2015年 2月「先斗町 軒下花展 このまちに、花」監修(~年に1度、継続開催中)
2015年 6月「United Flowers Amsterdam」Artist in Residence “Deshima AIR”参加、アムステルダムにて個展
2015年 8月京都フィルハーモニー「Sanjyo-classic」会場装花
2015年 11月「第1回TFD日台民間交流国際シンポジウムin KYOTO」会場装花
2015年 11月「花の力 in東寺」(花いけバトル京都)出場
2016年 2月「先斗町 このまちに、花」先斗町軒下花展監修
2016年 4月「七之舟入・船留完成式典」高瀬舟装花 「花高瀬舟」
2016年 4月「第2回TFD日台民間交流国際シンポジウムin KYOTO」会場装花
2016年いけ花学会会誌「いけ花文化研究」寄稿
2016年4月京都木屋町花いけ部 開始
2017年9月京都木屋町通に、西村花店オープン