京都、木屋町通の花屋・西村花店/華道家西村良子のウェブサイト
葉の緑と紺色の花のコントラストが美しい、カキツバタ。着物の柄や絵画のモチーフに、古くから人々に愛されていきました。 カキツバタをモチーフにした図案で有名なのが、『伊勢物語』に登場する“八橋”です。 主人公のモデルとされる […]
多くの人が口にし、現代社会では当たり前になっている、花の「もち」。2つの花で迷ったら、「長持ちする方!」と買って帰られる方が少なくない。お客様にとっては当然の判断だし、売る方としても納得できる選択である。でもこの、「花は […]
瑛人さんの「香水」という歌がヒットしているのだそうで、華道家も聴いてみた。リアルな歌詞でメロディもなんとなく切なくて、きっと誰もが、昔付き合っていた人のことを思い出す。何より良いのは、タイトルにもなっている「ドルチェアン […]
「ちはや」という名前のカーネーションがある。 「ちはや」といえば、百人一首の「ちはやぶる」。「唐紅に水くくるとは」で終わる、川一面が紅葉の赤や橙で染まった幻想的な景色を歌った、名歌である。だからもし花の名前につけるとした […]
いけ花、あるいはたぶん、すべての日本の美しいものを理解するためのキーワードが2つある。それは、「季節」と「空間」だ。 着物や懐石、もちろんいけ花も、「日本らしい」、そう言われるもののほとんどは、19世紀まで1000年以上 […]