生花 カキツバタ

“紺色の花と葉のコントラストが美しい、古典いけ花の正統”
-The authentic style shows the contrast of navy flowers and green leaves-

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ウインドウ用タイトル 生花 杜若

 

古典いけ花 生花(せいか) / Classic ikebana SEIKA style
杜若(カキツバタ) アヤメ科  / Japanese iris

無造作にたくさん生えるまっすぐな葉の中に、上品な紺色を浮かべるカキツバタ。その魅力はなんといっても、剣状の葉の緑と、高貴な紫色の花のコントラスト。着物や絵など古くから人々に描かれてきました。自然の景色と違い図案化されたカキツバタは、その対比をできるだけ強くはっきり表現されているように思います。有名な尾形光琳の『燕子花図屏風』は、見事。カキツバタの紺色は、座敷によく使われる聚楽の壁に、最も映える色の一つです。

生花(せいか)にいけたカキツバタも、自然の景色を想わせるというよりは、限られた枚数の葉と花でそのコントラストを際立たせ、カキツバタの持つ優雅さと存在感を最大限に引き出します。葉はそのままにしておくのではなく、美しく伸びやかなものを選び組みなおす「葉組(はぐみ)」という手法を用います。

 


 

Japanese iris has been drawn on paintings and kimonos from long ago. It naturally shows us the contrast of the beauty of navy flowers and green leaves. Especially when people drop it into a pattern, they tried to emphasize that contrast as possible as they could.

Japanese iris with SEIKA style is also the same. It is arranged so simply that emphasize the elegance and presence of the flower itself

 

 

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太田神社(京都市)にて撮影 2019年4月14日  The picture was taken in Ohta shrine on 14th April 2019

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尾形光琳筆 燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)右隻  Folding screens (byōbu) by the Japanese artist Ogata Kōrin

 

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