“庭”はかつて、すべての エンターテイメントが 行われた舞台でした――

 

平安貴族の遊びに、その名も美しい“曲水の宴”という催しがあります。水の流れのある庭園などでその流れのふちに出席者が座り、流れてくる盃が自分の前を通り過ぎるまでに詩歌を読み、盃の酒を飲んで次へ流していく、というものです。

その他上巳や七夕の節句などの雅宴も庭で行われました。ときには琴や琵琶などの演奏会も。秋には虫を放して、池に浮かぶ月を見て歌を詠んだに違いありません。

現代では静かに見て回るだけのように理解されてしまっていますが、“庭”が生まれた平安時代、人々はもっと“庭”を楽しんでいました。ただ眺めるだけではない。季節を感じて、表現して楽しむ。朱雀の庭で、本当の庭を、体験してみませんか?

端午の節句

朱雀の花会とは
平安建都1200年の記念に、市民憩いの場 として梅小路公園内に作られた庭園。嵯峨野に代表される「野」の風景や、東山などの京都の山間を特徴づけるアカマツ林、暗くなると月や紅葉を映し出す「水鏡」などが配された、まさに“平成の名庭園”。朱雀の庭には他の京都の庭園のような歴史はありませんが、だからこそ、眺めるだけではない、実際に庭に出て四季を感じ 遊ぶ、本来の日本の庭を皆様に楽しんでいただけるのではないか―。そんな考えからスタートしたプロジェクトです。

花いけ教室にてミニいけ花をいけた後、みんなで朱雀の庭に出て色々な場所に置いたり写真を撮って遊びます。 花いけ教室では、お花屋さんのようにたくさん用意された季節のお花の中から自由に組み合わせていただき、花いけ初心者の方やお子様でも簡単にいけられるお花用のスポンジを使いますので、どなたさまもお気軽にご参加ください。 案内人は、華道家・西村良子です。

 

<次回のご案内>
朱雀の花会 2018年第4回 “七夕の節句”
2018年7月7日(土)
14:30~17:00頃

 

参加費 3,000円
締め切り 6月22日まで
お問い合わせフォームまたはお電話でご連絡いただくか、下記URLのお申込みフォームをご利用ください。
http://www.kyoto-ga.jp/event/2017/11/11_0914.html

 

<端午の節句>
2018年第3回 5月26日(土) 13:00~
気持ちの良い季節となりました。お天気も良く、屋外での花いけです。
今回は端午の節句ということで、鯉のぼりをイメージして、立ち上るようなデザインでいけてみました。というわけで、今回のお花は赤や青の力強いお花。花菖蒲をはじめ、ダリアやアンスリュームなど、しっかりした存在感のあるお花の中から、お好きに選んでいただきました。ご案内場所は、鯉にちなんで滝口です。
朱雀の庭には、約6メートルの本格的な滝があり、これからの季節、水しぶきや水の落ちる音がとても涼しげです。京都市内では最大だとか。

 

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