赤い菊
通りにも花屋の中にも、菊がきれいに咲いています。
何年か前お知りあいの画家の方に、名刺を作っていただきました。
「乱菊」という古典模様風に描いてもらった菊を、赤く塗ってもらいました。
お葬式の花というイメージが強い菊ですが、その前は華やかな、
婚礼などにいける花だったと聞きました。
人が勝手に決めたことだからどちらが正しいということはないのですが、
私にとっては着物の柄の華やかな花で、
昔菊人形を見に行ったときのむせかえるような秋の香りで、
お葬式の縁起の悪い花というイメージが、もったいないなぁと思います。
昔からあるものを現代の視点で見たい、
見慣れたものでも違う視点で見たい、そういう思いから赤く塗ってもらいました。
今でもとても気に入って使っています。