仕入れメモ更新 国産のバラ コロナの日々
4月に入ってから仕入れたお花で、良かったものをアップしております。
私はケニア産のバラが好きで、バラはもっぱらケニアのものを仕入れておりました。が、新型コロナウイルスの影響で4月1日より、アフリカからのお花は一切入ってこなくなってしまいました。しかし日本は、お花の自給率は100パーセントなのだと聞いたことがあります。実際、輸入のお花はほとんどなくなってしまいましたが、とくに問題なく花市場にはお花が並んでおります(でもさすがに、とくにうちは繁華街にあるので人の往来は激減です。仕入れもかなり慎重になってきました。他のお花屋さんもそうだとしたら、市場のお花の量も今後減っていきそう・・・)。まぁそんなわけで、久しぶりに国産バラ!
ちなみに今回久しぶりに仕入れた”レッドエレガンス”は、私が一番好きなバラです。赤色は暗すぎず明るすぎず、しかしシック。丸いシルエットはバラらしいいのに、椿や芍薬の風情もありいけ花に使ってもきまります。私の中ではまさにローズオブローズ。あと今回の仕入れではじめて知ったのですが、レッドエレガンスの色違い“ラズベリーエレガンス”を発見。色は限りなく赤に近い紅で、まさにラズベリー・・・!でも丸いシルエットがちょっと崩れ気味で、品質としてはレッドエレガンスに劣りました。あんまり作られてないのかと思って調べてみたら、2019年の新品種だそう!これから期待です。今回はレッドエレガンスをはじめ愛媛県、東予(とうよ)園芸農協産のバラを何種類か仕入れたのですが、どれもこれも最高でした。あんなにケニアケニア言ってたのに、「やっぱり国産が最高やな、うんうん」とか思って笑。
ところで店のBGMも、先週あたりからはじめて邦楽をかけております。何を隠そう私はロックとダンスミュージックが好きで、イヤフォンじゃなくてエアーで音楽がかかっているのが好きで、「花屋さんでめずらしい音楽がかかってますね笑」などと言われつつも「木屋町やしいいじゃん!?」とか思って、そういうのをかけていたのですが、コロナが深刻になるにつれて、木屋町がどんどん静かになっていくにつれて、なんかそういう音楽、しかも英語というのが、なんか違うんじゃないの、という気持ちになってきました。「3月9日」、「愛燦燦」、「ファイト」など、こんなときに聴きたい名曲JPOPみたいなつもりでどんどん選曲していくと、3時間近い大作プレイリストができてしまいました。少しですがオランダ+ヨーロッパ旅行で約半年ほど日本を離れたとき、多くの人が言うような日本食シックに私はぜんぜん陥らず、毎日パンやパスタやじゃがいもを満喫していたのですが、一度だけ軽い風邪をひいてしまったときは、スーパーマーケットで買った「sushi」と、友達がもたせてくれたインスタントの味噌汁を食べました。弱ったときって、やっぱり自分の生まれ育ったところのものが欲しくなるのだなぁと、なんだか今回のコロナで確信しました。ご飯もちゃんと出汁からとって、ちゃんと栄養とって免疫力高めなきゃとか思ったり。仕事が断然暇になって、料理する時間があるというのもあるんですが。
なんか、人の価値観が変わりそうな、この世界の危機。どうぞみなさま、健やかにお過ごしください。