ドラマ「愛の後に来るもの」ロケ地

なんと西村花店!辻仁成さん原作のドラマ「愛の後に来るもの」のロケ地に使っていただきました。しかも私、その店の「お花屋さん」役として登場します!!笑

舞台は東京と韓国なのですが、京都は学生時代に2人で訪れた想い出の地ということで、回想シーンとしてしっかり登場します。しっとりと静かに美しい世界観の中に、木屋町をはじめ良く知っている場所が次々と登場してとてもうれしかったです。

韓国から日本へ語学留学に来たホン(イ・セヨンさん)と小説家を目指す大学生の潤吾(坂口健太郎さん!)がホンの好きな詩人のお墓参りに京都へ行くというエピソード。ロケ地として決定した後制作会社さんと何のお花が良いか打ち合わせしました。たくさんのお花を詩に残した作家さんということで、作品に登場するお花の名前を一から教えていただきました。

その中で、すぐにピンと来たのがライラック。5月のシーンということで季節感が最高だし、薄紫色が主演のお二人の透明感のある感じにぴったりだし、浅いグリーンの葉もお墓に映える!そして何より、ドラマにライラック出てきたら、「ちゃんと考えてるな~!!」って思う。そうお伝えすると、すぐに決定してくださいました。ライラックだけでは少しさみしいという監督さんのご希望で、白い鉄砲ゆりを添えることにしました。少し華やかさが加わって素敵な仕上がりに。これに加え、お墓にもともと置いてある「エキストラ花束」(笑)も作らせていただきました。
撮影しているときは自分も緊張しているので見流していたのですが、ドラマを見ると、イ・セヨンさんが私から受け取ったお花をそっとお顔に近づける仕草がとても華憐。ライラックの良い香りが、ほんのり画面の向こうから伝わってきそうでとてもうれしい気持ちになりました。

最後、小さいけれど「西村花店」とエンドロールにも入れていただきました。自分の店や自分の花の知識、用意したお花が映像作品に残るなんて、ちょっと感動しています。ご関係の皆様と、店の(大)掃除手伝ってくれたスタッフに感謝です。