冬ー細

さざんか
椿/バラ科/日本/2月~3月

2018年2月9日 テーマ;椿

回の高瀬川花道部は、日本を代表するお花・椿をいけてみました。
つやつやとした緑の葉っぱと存在感のあるお花は、花瓶にいれるだけでかっこよくきまります。とは言え葉っぱがたくさん茂りすぎているところなどは、小枝や葉をさばくレッスンを。そうして見えてくる白っぽく力強い木肌も椿の魅力です。楚々として椿の邪魔にならないような、紫色の“リューココリーネ”を合わせてみました。

 


 

花道部 ノイバラ
ノイバラの実/バラ科/日本、/2~3月

2018年11月24日 テーマ;赤い実
今回は、冬に差し掛かり真っ赤に色付いた野バラの実をいけました。
立派な枝で岩のように力のある枝と赤い実には、さっぱりした白い菊を合わせてみました。

 


 

花道部 水仙
水仙/ヒガンバナ科/地中海沿岸/2~3月

2018年1月13日 テーマ;水仙
ほとんどのお花が眠る寒い冬に咲く、貴重なお花。別名雪中花ともいいます。
今回は見慣れた日本水仙をお生花(せいか)に、黄色がかわいいラッパ水仙を木瓜と合わせて投入れにしました。柔らかく繊細な水仙を生花の形にするのは至難の技ですが、楽しく挑戦です。水仙はすらりと伸びたお花と葉っぱが、足元の「袴(はかま)」と呼ばれる薄い筒の中に入っており、そのままだと生花の形にならないので、一度葉っぱとお花をばらばらにして、きれいに組みなおす「葉組(はぐみ)」という技法を使います。
投入れは、同じ水仙でもぜんぜん趣の違った黄色いラッパ水仙を。色の対比が可愛らしい早春のお花、木瓜(ぼけ)を合わせてみました。きゅきゅっと曲がった細い枝の木瓜らしさがいきるように、どこを使うか見定めます。木瓜とラッパ水仙は色も質感もぜんぜん違うので合わせるとお互いに引き立てあい、早春の定番の組み合わせです。

 

2019年1月12日 テーマ;水仙
今年も、新年最初のレッスンは水仙で。

 


 

花道部 若松
松/マツ科/北半球全域/常緑高木

2017年12月9日 テーマ;お正月に、若松生花(七五三(しめ)の伝)
“生花”は古典いけ花のスタイルの一つ。中でも寸法や角度がきっちりと決まった、格式のあるいけ方です。「ためる」といういけ花独特の手法を使い、7本の枝で“天円地方”説に基づいた二等辺三角形を作ります。サイズが決まっているのは、床の間に置くために作られたスタイルだから。床の間にいけるのに合わせて作られた器・寸胴(ずんどう)のサイズは一尺。そこから導き出された生花のサイズは、座敷のないマンションや現代のお家には少し大きすぎ、なかなかいける機会がありません。しかしサイズはともかく他のお花やいけ方ではなかなか醸し出すことができない格の高さはお正月にぴったりです。慣れない「ため」や水引に悪戦苦闘しましたが、新しいことにチャレンジするのは楽しいですね。苦労して凛といけ上がった松を見るのもまたうれしいものです。花道部の部員さんは優秀な上に仲良しなので、みんなで教え合ったり協力したりして初めての方がほとんどでしたが、みんな上手にいけることができました。

 

2018年12月23日 テーマ;お正月に、若松生花(七五三(しめ)の伝)
今年も最後のレッスンは、お正月用の若松です。
慣れている者にとっては若松は決して難しい花材ではないのですが、毎回必ず参加ではない高瀬川花道部で、決まりの多い生花(せいか)は難しいかとも思いつつ、それでもやはりお正月は現代の生活で生花がぴったりくる貴重な場面なので、今年もチャレンジしていただきました。大変な想いをさせてしまいごめんなさい・・・(笑)でもみなさま最後まであきらめず、きれいにいけていただきました!お疲れさまでした。

 


 

花道部 コチア
コチア/アカザ科/オーストラリア/常緑低木

2017年12月9日 テーマ;クリスマス
コチアという雪が積もったツリーのように見える枝に、ヒバを合わせて森の中の風景をイメージしてみました。大きく見えるお水は静かな冬の森の中、神聖な湖のイメージです。

 

2018年12月8日 テーマ;クリスマス
今年のテーマもクリスマス。今回は西洋柊(クリスマスホーリー)に赤いバラと投入れと、コチアとかすみ草の盛花に挑戦してみました。西洋柊以外は実際に今の季節に咲くお花ではありませんが、色や質感でクリスマスらしさを楽しみます。