文人華 「蘭皐」

『楚辞』の「離騒」に「歩余馬於蘭皐、馳椒丘且追焉止息」という箇所があります。
馬を蘭が茂る水辺に歩ませて、山椒の生える丘で一休みするという意味です。
『楚辞』の時代に蘭と呼ばれた植物は佩蘭であり、現代の藤袴の仲間だと考えられています。
今回は盛花の形式で、この「離騒」の一場面である「蘭皐」を表現しました。

前の記事

月型花器 

次の記事

瓶花(抛入花)