実物でいけ花

花がなくなり、紅葉も散って行く11月は、実りの季節です。お花や葉っぱから、実物を主役に。日本の収穫祭(=新嘗祭)をイメージしていけました。北アメリカのお花(木)ですが、日本の秋の終わりに雰囲気が似合っているシンフォリカルポスをいけてみました。合わせたのは、柔らかい冬の日差しを浴びたような黄なりの菊・シャガールと、こちらも日本から遠く離れたアフリカ原産ですが、乾いた風情が秋らしい緑の葉・ピスタキオを合わせてみました。

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こちらは葉っぱの落ちた「黒文字」(爪楊枝の木です)に、かさかさと秋の終わりを感じさせるヤリゲイトウと、色の際立つオレンジ色のスプレー菊。スプレー菊にしては大輪で色もオシャレな”ダンテ”シリーズはお気に入りで、今回使ったミカンのような橙は”ダンテ・イエロー”です。

ちょっと洋風のお花ばかり使いましたが、足元に入っているくねくねしたグリーンは、ヒカゲノカズラという、古事記にも出てくる古い付き合いの植物です。生命力旺盛で水から上げてもしばらく緑を保つので尊ばれていたらしく、神社でよく使われているようです。アメノウズメが躍ったとき、肩からかけていたそうな。

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こちらにも実を入れたかったので、シンフォリカルポスの小枝をたしてみました。

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ミニ講義は、日本の歴史ある収穫祭・新嘗祭についてでした。今回の花道部は11月25日。実は2日前の勤労感謝の日がもともとは新嘗祭だったことや、なぜ11月23日になったかなど。

 

 

 

 

 

 

近代的な名前の祝日の本当の意味を知ると、冬枯れの野と収穫された穀物の景色が見えてきます。

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実家のある山科の風景。2015年。
昔は新嘗祭が終わるまで、人々は新米を口にしなかったそうです。