いけ花教室 高瀬川花道部

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毎月第2・第4土曜日に集まって、季節のお花のいけております。 春は桜、梅雨の季節はあじさい、祇園祭のヒオウギ、お正月には若松・・・ いけ方だけではなく、そのお花のことや、季節のことをお教えさせていただく「お花」の「教室」です。 お花や季節や行事は、難しいものではなく楽しむものです。先人たちがこの国ならではの季節を感じ、表現し共有してきたように、現代を生きる私たちも遠慮なく、日本の季節を楽しみましょう

<参加方法>
お問い合わせフォームまたは、お電話にてお申込みください。
「毎回必ず参加!」ではなく、ご都合の良い回、好きなお花の回など、お好きな回だけのご参加も歓迎です。
高瀬川会議 代表 西村良子
tel ; 090-5964-4701
email ; westvillagegoodgirl@gmail.com

・毎月第2・4土曜日 13:00~16:00頃
・元・立誠小学校「保健室」(立誠小学校正面橋より入って左へ突き当たり階段の左側)
http://rissei.org/bunmachi/?page_id=38
・参加費お一人様2,500円です。
・お花の仕入がございますので、開催2日前の木曜日までにご連絡ください。

▶京都木屋町花いけ部(こちらは第3土曜日に、いけたお花を高瀬川に並べてます)

 

春ー細

花道部 山茱萸
山茱萸 “さんしゅ”/ミズキ科/朝鮮半島、中国/3~4月

2018年2月10日 テーマ;早春の黄色い花
早春に出回る黄色いお花・山茱萸(さんしゅゆ)をみんなでいけました。まだ春と呼ぶには寒いこの季節に、山茱萸やれんぎょう、菜の花やラッパ水仙など、黄色い明るいお花が出回ります。清々しくお部屋に飾ると、春がもうすぐそこ。

冬ー細

花道部 水仙
水仙/ヒガンバナ科/地中海沿岸/2~3月

2018年1月13日 テーマ;水仙
ほとんどのお花が眠る寒い冬に咲く、貴重なお花。別名雪中花ともいいます。
今回は見慣れた日本水仙をお生花(せいか)に、黄色がかわいいラッパ水仙を木瓜と合わせて投入れにしました。柔らかく繊細な水仙を生花の形にするのは至難の技ですが、楽しく挑戦です。水仙はすらりと伸びたお花と葉っぱが、足元の「袴(はかま)」と呼ばれる薄い筒の中に入っており、そのままだと生花の形にならないので、一度葉っぱとお花をばらばらにして、きれいに組みなおす「葉組(はぐみ)」という技法を使います。
投入れは、同じ水仙でもぜんぜん趣の違った黄色いラッパ水仙を。色の対比が可愛らしい早春のお花、木瓜(ぼけ)を合わせてみました。きゅきゅっと曲がった細い枝の木瓜らしさがいきるように、どこを使うか見定めます。木瓜とラッパ水仙は色も質感もぜんぜん違うので合わせるとお互いに引き立てあい、早春の定番の組み合わせです。

 


 

花道部 若松
松/マツ科/北半球全域/常緑高木

2017年12月9日 テーマ;お正月に、若松生花(七五三(しめ)の伝)
“生花”は古典いけ花のスタイルの一つ。中でも寸法や角度がきっちりと決まった、格式のあるいけ方です。「ためる」といういけ花独特の手法を使い、7本の枝で“天円地方”説に基づいた二等辺三角形を作ります。サイズが決まっているのは、床の間に置くために作られたスタイルだから。床の間にいけるのに合わせて作られた器・寸胴(ずんどう)のサイズは一尺。そこから導き出された生花のサイズは、座敷のないマンションや現代のお家には少し大きすぎ、なかなかいける機会がありません。しかしサイズはともかく他のお花やいけ方ではなかなか醸し出すことができない格の高さはお正月にぴったりです。慣れない「ため」や水引に悪戦苦闘しましたが、新しいことにチャレンジするのは楽しいですね。苦労して凛といけ上がった松を見るのもまたうれしいものです。花道部の部員さんは優秀な上に仲良しなので、みんなで教え合ったり協力したりして初めての方がほとんどでしたが、みんな上手にいけることができました。

 


 

花道部 コチア
コチア/アカザ科/オーストラリア/常緑低木

2017年12月9日 テーマ;クリスマス
コチアという雪が積もったツリーのように見える枝に、ヒバを合わせて森の中の風景をイメージしてみました。大きく見えるお水は静かな冬の森の中、神聖な湖のイメージです。

 

秋ー細
花道部 雪柳紅葉
雪柳 バラ科/中国・日本/ 花;3~5月

2017年10月25日 テーマ;紅葉

春になると桜の下なんかでちらちらと雪のような白いお花をつける雪柳。落葉樹なので秋にはきれいに色付きます。
繊細にくねくねと踊るような枝先がおもしろい雪柳を瓶花(投げ入れ)に。軽やかな雪柳には、同じく軽やかなお花・ガーベラを合わせてみました。アフリカのお花であるガーベラは、日本の気候だと春と秋に咲きます。寒くなってきて深い赤に色付いてきた雪柳に、白と、クリーム色と秋らしいピンクから好きな色を器とともに選んでいけていただきました。花瓶の口には濃い緑のルスカスを。紅葉と引き立てあって、みなさんきれいにいけてくださいました。

 


 

 

花道部 シンフォリカルポス
シンフォリカルポス/スイカズラ科/北アメリカ/ 花;7~9月 実;9~12月

2017年11月25日 テーマ;収穫祭
花がなくなり、紅葉も散って行く11月は、実りの季節です。お花や葉っぱから、実物を主役に。日本の収穫祭(=新嘗祭)をイメージしていけました。北アメリカのお花(木)ですが、日本の秋の終わりに雰囲気が似合っているシンフォリカルポスをいけてみました。合わせたのは、柔らかい冬の日差しを浴びたような黄なりの菊・シャガールと、こちらも日本から遠く離れたアフリカ原産ですが、乾いた風情が秋らしい緑の葉・ピスタキオを合わせてみました。

 


 

 

花道部 コスモス

コスモス キク科/メキシコ/8~10月

2017年10月14日 テーマ;秋桜
コスモスといえばすっかり日本の秋の景色ですが、もともとはメキシコのお花で日本には明治時代~大正時代にやってきました。
日本語では「秋桜」と書くので昔からあるのかと思っていましたが、この漢字が当てられたのも意外と最近のことみたいです。どうして「桜」という字が使われているのか。ピンク色だからだという説明を時々聞きますが、秋に咲くピンク色のお花は他にもたくさんあります。私はたぶん色のことではなくて、散り方のことではないかと思います。
桜の醍醐味といえば、はらはらときれいなままで散っていく姿。他の花になかなかない、最高に美しい次の瞬間から散って行きます。コスモスも、実は似た散り方をします。秋の野に揺れているコスモス。きれいに咲いているなと思ったら、強い風が吹いたりふっと手があった拍子にはらはらっと、きれいなピンクのままで一気に散ってしまいます。その儚さが桜と重なるので、「秋桜」の字がこんなにも馴染んでいるのではないでしょうか。カタカナのままで使われている花名にも大抵漢字の和名が充てられていますが、そのほとんどがまったく人々の間で馴染まず使われておりません。
「誤用」といわれながら千年以上も使われている「紫陽花」、ほんの数十年ですっかり馴染んだ「秋桜」。「花のことはわからない」。多くの人はそう言いますが、きっと記憶のどこかにそのお花の咲く光景が残っていて、そのイメージとぴったり重なる和名だけが、未来の日本に残っていくのでしょう。

 


 

花道部 ネリネ
ネリネ ヒガンバナ科/南アフリカ/10~12月

2017年9月23日 テーマ;お彼岸
今回の花道部はちょうど秋分の日(お彼岸の真ん中の日)当日でしたので、彼岸花の仲間・ネリネをいけてみることにしました。盛花では秋の実物・藪サンザシと白いりんどうを。投げ入れでは栗の枝と合わせてみました。

 


 

花道部 菊
菊 キク科/9~11月/中国

2017年9月9日 テーマ;重陽の節句
9月9日は”重陽の節句”、別名菊の節句とも。
菊一種類でいけると、高貴な雰囲気がいっそう増します。

 

 

 

夏ー細

モカラ。3種類の蘭のかけ合わせで生まれた、まだ歴史の浅い蘭ですが、アジアのリゾートを思わせる雰囲気と豊富な花色に手頃な価格で、人気が高まっています。
モカラ ラン科/タイ、マレーシア/人工育種切り花

2017年8月26日 テーマ;南国のお花
今回はランやアンスリュームにアレカヤシの葉を合わせて、南国の雰囲気をいけました。私たちにとっては「南国のお花」なんて言っても、他のたくさんのお花のようにお花屋さんに行けば簡単に手に入ります。しかし、100年前はどうだったでしょうか。飛行機もビニールハウスもない時代、気候も環境も違う遠い国のお花を目にすることができるのは、ほんの限られた人々だけでした。現代日本の花を取り巻く環境は、輸送・生産技術ともに圧倒的に発展し、世界のたくさんの国に比べて恵まれていると言わざるを得ません。しかし同時に、お花を買う人やいける人が、簡単に手に入るその花々の名前や原産国がわからないことも多くあります。それは、きっと昔の人が思いもしなかった不幸。私たちは、南国のお花を見たら、むせ返るような水気の多い空気と、花や蜜の甘い香り、飛び交う色鮮やかな蝶や小鳥に、想いを馳せたいものです。

 


 

蓮
蓮 ハス科/7月~8月/インド、その周辺

2017年8月11日 テーマ;お盆
8月に入ると帰って来られるご先祖さまのために、夏のお野菜を供えたりお花をいけたりします。中頃になると六道参りでご先祖さまをお迎えに。盆踊りは先祖さまのおもてなしのために行われたのでした。そして16日、またご先祖さまがあの世へ帰られるとき道に迷わないように、送り火や灯籠流しでお見送りします。花火大会も江戸時代、大飢饉での多くの死者の慰霊のために始められたそうです。現代ではどの行事も、楽しい夏の風物詩。お盆らしいお花も同じように、気軽に楽しんでいただければと思います。

 


 

ニンフ
百合 ユリ科/5~8月/原産国;日本、ヨーロッパ

2017年7月22日 テーマ;ユリ
投げ入れにはゴージャスな大輪のユリを。投げ入れには為朝(ためとも)ユリという伊豆諸島の原種を使いました。大輪はカサブランカと同じ、日本のユリ同士の掛け合わせで生まれた”ニンフ”という品種。生成りに濃い桃色の筋が印象的。ユリ独特の香りがほとんどありません。

 


 

ヒオウギ
檜扇(ヒオウギ) アヤメ科/7~8月/原産国;日本、朝鮮半島、中国、インド

2017年7月8日 テーマ;祇園祭のお花・檜扇
祇園祭のお花・檜扇です。歴史あるお花ですので、クラシックないけ花のスタイル・生花(せいか)にいけてみました。
ヒオウギの魅力は何と言っても葉っぱ。本当に扇を広げたよう。檜扇の葉は、いけ花では、葉を一度軸から切り離し、整えて組み合わせていける「葉組(はぐみ)」というテクニックを使います。盛花は、桔梗とオカトラノオですっきりと。

 


 

レモンオーラ

向日葵(ヒマワリ) キク科/7~9月/原産国;アメリカ大陸

2017年6月24日 テーマ;向日葵
まっすぐに立ち上る姿が印象的なヒマワリをいけました。
最近は品種改良でさまざまなヒマワリがあります。今回使ったのは浅いレモン色に、中心の茶色がない”レモン・オーラ”という品種。中心がないとなんとなく和の雰囲気になり陶器にも合うかなと思いました。

 


 

アジサイ
紫陽花(アジサイ) アジサイ科/6~7月/原産国;日本

2017年6月10日 テーマ;紫陽花
アジサイといえばやっぱり梅雨。お水のたっぷり見える器・水盤(すいばん)にアジサイ一種類でいけました。英名Hydrangeaはギリシャ語の「水の器」に由来します。お花だけでなくお水もきれいに見えるようにいけられると素敵です。アジサイのお花に、雨の水、そして陶器の土。とてもシンプルできれいにいけあがりました。水盤にいけるいけ花のスタイル・盛花(もりばな)ではお花一種類というのはややめずらしいのですが、アジサイは存在感もあり葉っぱもしっかりしているので一種類にしてみました。すっきりときれいにいけられました。