檜扇(ヒオウギ)

三基の神輿・御旅所にて

四条御旅所。 祇園祭期間中、三基の御神輿が鎮座されます。

生花ヒオウギ御旅所にて

四条御旅所にいけられている檜扇。 「香雲流・児島秀芳」先生の看板。

 

 


アヤメ科/7~8月/原産国;日本、朝鮮半島、中国、インド

京都では言わずと知れた、祇園祭のお花です。

葉っが扇を広げたような姿であることから、その昔宮中で使われていたという檜(ヒノキ)の薄板を重ねて作った扇・「檜扇」の名で呼ばれるようになりました。
花が咲いた後に袋状ののさやができ、秋に熟すと中からつやつやの黒い実が出てきます。この黒い実のことを「ぬばたま」と呼び、『万葉集』ではぬばたまを題材にした歌が80種余りも登場します。

同じく平安時代、『古語拾遺』の中で大地主神(オオトコヌシノカミ)が厄除けにヒオウギを使ったとされ、退魔の力があると信じられていました。疫病退散を願い始められた祇園祭といつの頃からか結びつき、祭の期間中は今でも鉾町の家々で、このお花がいけられています。

一日花ではありますが毎日次々と咲いていき、しっかりした軸から生える葉っぱは切り花になってもいきいきとしています。クーラーも花屋さんの冷蔵庫もない時代、蒸し暑い京都の夏を彩るのにふさわしいお花だったのだろうなと思います。

 

高瀬川花道部
2017年7月8日 ヒオウギの回

ヒオウギ一種類でいけるクラシックなスタイル「生花(せいか)」と、涼しそうな夏のお花と合わせてお水のがばっと見える器・水盤にいける「盛花(もりばな)」をお勉強しました。