生花 SEIKA

生花 Traditional ikebana SEIKA style

 

古典いけ花のスタイル。江戸時代末期、大阪の華道家で未生流の開祖・未生斎一甫によって大成された。 中国の天円地方説に基づき天円(円)の中に地方(四角)を描き鱗形(直角二等辺三角形)を導き出し、その鱗形に「天(体)」「地(用)」「人(留)」三才の枝を配することで構成される。天地人三才とは、天地が和合し陰陽の気が交われば万物が形成され、その万物の中に人が存在するという思想。天候・土壌・耕作の関係で近世の農業書等でも頻繁に言及される。天が最も高い位置、地は最も低い位置、人はその中間の位置の枝を指す。

Seika is one of tradirinal ikebana styles in Japan. It’s created by Mishosai-Ippo (ikebana artist in 18c). The shape of an isosceles triangle was based on “Ten-en-chi-hou”, the ideology of an ancient Chinese view of the universe.It shows the heaven(ten) as round(en) and the earth(chi) as square(hou) then an isosceles triangle turns up in the round and square. It’s also brought another ideology of “Sansai”(Three functions of nature) composed by ten(heaven), chi(ground) and jin(creation). Three branches were arranged to show those three functions in ten-en-chi-hou.

生花 図

 

夏の生花

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檜扇(ヒオウギ)

京都で祇園祭の期間いけられるお花。足元の葉をはずして組み換え、整えていけ直す“葉組”の手法を用いる。
葉がその昔貴族がもっていた扇に似ていることからその名がつけられたそうで、扇で夏の疫病などを払うと信じられてきた。確かに暑さに大変強く、夏の京都の人がそう願ったのも頷ける。

 

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花菖蒲

端午の節句に飾られることから、5月を代表するお花・花菖蒲。
剣のようにまっすぐとがった葉をいかし、力強く凛といける。1枚1枚の葉を通例2,3,5枚一組にしていける“葉組”という手法を用いる。まっすぐに咲く花菖蒲のもともとの出生から体(天)の花は長めに、立ち上るように力強くいける。
生花(せいか)では、花菖蒲は同じアヤメ科のお花で柔らかく女性的な葉を持つ燕子花と比べて語られることが多い。

 

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朝鮮槙

朝鮮槙はイヌガヤの改良種。暑さにとても強く、葉と葉の間に空間があり涼し気で夏に重宝する花材。ためがよくきき、枝先も伸びていたり二股に分かれていたりと面白みがあり、夏のお生花(せいか)の代表的存在。

 


 

ため(矯め)-る
いけ花の技法。生花などで枝や花に曲をつけたいときに、折ることなく曲げる手法。

 

葉組
葉が美しく、ある程度の長さがありいけられるお花において、そのお花ごとの出生に合わせ、葉を組み替え整えていける技法。
夏には花菖蒲や燕子花、冬には万年青、水仙などが代表的。