ウェブサイトリニューアル中~ちょっとだけ「西村花店」を振り返って~

2020年06月27日

みなさまご無沙汰しております。

ところで現在は、京都・木屋町の花屋「西村花店」ですが、実は初めは単なるウェブサイトの名前でした。

まだ駆け出しで、花屋さんに勤めながらいけ花の師匠のもとに通っていた頃。自分では何もできないくせに何かやってみたくて、いつも何かを探していました。そうすると嘘でもいろんな人に出会うようになって、大人のみなさんは当然名刺をくださるので、私も自分で名刺を作ってみることにしました。せっかくお配りするだからいつか作るはずの自分の店の名前を、思い切って入れることにしました。実体のない花屋なのだから、花屋より花屋らしい名前がいい。私は花屋の娘でもお家元の娘でもないけれど、昔からあってちゃんと日本の花のことをわかっていそうな名前がいい。そう思ってつけた、「西村花店」。しかしさすがに「ただ名前だけ」というわけにもいかないので、それまでのつたない活動や文章をまとめて、ウェブサイトを作ることにしました。それが、西村花店の第一歩でした。

2014年に立ち上げて、高瀬川に花をいけさせてもらえるようになって、木屋町や先斗町の地元の人たちのお手伝いをさせてもらって、アムステルダムにも行って。お店はないけど、知人や友人が少しずついけこみやギフトの注文をしてくれるようになりました。そうしてご縁があってお借りできることになった、通りに面した町屋。4年経って、名前だけだった西村花店は、本物の“お花屋さん”になりました。店を始めながらこのサイトもどんどん内容を充実させて行って、私の活動は全部ここに詰め込んだ!とある時思ったはずだったのですが、その後も店を通してまちを通して、そして何より花を通してたくさんの人と出会って、いろんなことを教えていただいて発見して、またサイトに増やしたいことがたくさんできました。そこへちょうどこのサイト、バージョン古すぎる問題が発生し、一念発起して全面リニューアルすることに。コロナ禍もあってレッスンから何から一切の活動が停止になって、どうすれば良いのかわからないけど、それでも「こんなときだから」とお花を買いに来たり贈られる方がいたりして。新しいサイトでは、これまで自分がしてきたことの中で、私が本当に伝えたいことと残したいことだけを詰め込みたいと思います。

村上春樹の小説で(『風の歌を聴け』だったと思う)、『人生とは、飛行機から脱出したときのパラシュートみたいに、いらないものを順番に捨てて行くこと』というようなセリフが出てきたと思うのだけれど、その通りかもしれないと思う。その本を読んだときは20歳くらいだったからちょっとその言葉に絶望したのだけれど、今はそう思わない。経験と知識が少しずつ増えていって、本当に必要なものだけに焦点が絞られていくというのは、すごく良いことだと思う。

そういうわけでみなさま、もうしばらくお待ちください。